時代の変化に乗り遅れるな!婚活の昔と今とこれから(前編)

ここ数年、晩婚化・少子化、恋愛離れなど
恋愛や結婚に関するネガティブなニュースを多く耳にします。

一見、SNS広告などで、恋愛のマッチングアプリや街コンサービスが活発化しているように見えますが、結婚率・カップル率は低空飛行のまま、さほど変化を見せてはいません。少子化に危機感を抱く行政も、施策としては出会いの場の提供にとどまることが多く、何をどうしたらいいのかわからない、という戸惑いがうかがえます。

 

ところで、この恋愛離れが加速している原因には「時代の変化」が関係している、というよりも、まさに「時代の変化」こそ現代の日本の恋愛事情が直面している課題だということを認識している人は、あまりにも少ないのではないでしょうか。

手を替え品を替えながら、ちまたにあふれる恋愛サービスと、それでも変わらない結婚率を考えると、「そもそも今の婚活の方法は正しいのか」に、私たちはあらためて疑問の目を向けるべきではないでしょうか。

そこで今回は、昔の婚活、今の婚活がどういうものかを理解した上で、これからの婚活のあり方はどう変わっていくべきなのか、2回にわけて考察していきたいと思います。

昔の婚活とは

 

結婚したいけれど、パートナーがいない。
そうなったとき、あなたならどうしますか。

婚活パーティに参加をしたり、結婚相談所に入ったり、紹介などから結婚相手を探そうと考えるでしょうか。

私からすると、それらは全て”昔の婚活”です。

かつては、結婚相談所も仲人(なこうど)と呼ばれる、言わば世話係のような人が徹底的につき、男女をつないでいました。「婚活と言ったら婚活パーティ」「婚活と言ったら結婚相談所」というように、それらはたしかに真剣な男女の出会いの場だったのです。

しかし、それは婚活サービス自体に限りがあったため、お見合いや合コン・友人の紹介といったツテはないけれど、それでも結婚したいという人は、自然とそこに足を運ぶようになっていたからでもありました。

また、世の中的に「結婚してもしなくてもいい」というような風潮はなく、良くも悪くも今ほど多様性が認められていませんでした。会社内ですら積極的に結婚を勧め合い、結婚が出世の条件になるほど結婚していないことは恥ずかしい、という時代でもありました。

くわえてメールやSNSもなかったため、基本的には人と人が直接会い、コミュニケーションを取った上で交際に発展する必要があり、一度のお見合いにかかる時間が長くもありました。今のように、この人がダメだったらすぐ次!代わりならいくらでも!とはいかない、良い意味でアナログな時代だったのです。

 

今の婚活とは

そこからなにが変わったかというと、恋愛において、というより人々の価値観において多くのものが変わりました。インターネット、そしてスマートフォンが普及した結果、ブログやSNSを通じて人々の情報の拡散力・収集力が劇的に向上しました。これにより、

「結婚は無理にしなくてもいい」

そういう風潮が徐々に主流になっていき、結婚していないことが恥ずかしいという意識も急激に薄れていったのです。また、人と同じは嫌だという意識や、個々の価値観を尊重していこうという多様性の時代へ移行しました。

そして、画一的なサービスでは満足しなくなった消費者に、企業はなんとかお金を落としてもらおうと様々に知恵を絞った結果、「より便利に、より効率的に」が追及されるようになりました。

恋愛市場では、アプリ上で直接足を運ぶこともなく出会える「マッチングアプリサービス」。お店に入るだけで合コンがセッティングされる「相席屋」。少しおしゃれな空間で異性と出会える「カジュアルバー」。

今まででは考えられないほど、異性と気軽に出会うことのできるサービス・ツールが格段に増えたのです。出会い系アプリやSNSで知り合って結婚したという話もいまどき珍しい話ではないでしょう。

このような中で、従来の結婚相談所をはじめとするサービスもまた、時代に合わせたアプローチを求められています。単に人と人を引き合わせるだけならネットの方が利便性は高いからです。

昔と今の融合

ただ、幸いなことに最近のサービスが売りにする手軽さは若者に広く受け入れられる一方で、真剣に恋愛を求める層と一時的で快楽的な恋愛を求める層との境界を曖昧にしました。

真剣に恋愛をしたいのに遊び人に引っかかった、親にまで紹介したのに結婚詐欺師でお金までむしり取られた、という悲しい報告も多々あります。そんななか、真剣に出会いを求める一部の層は、高額を支払ってでも信用性の高い結婚相談所などのアナログなサービスへと回帰しているというわけです。

つまり、これまで有効だった婚活サービスに加わる形で、新しい婚活サービスが浮上し、それらはお互いを潰し合うことなく(もちろん類似するサービスは多々あるため競合同士では顧客の奪い合いもしています)私たちに出会いの場を提供しているといっても過言ではないでしょう。

数ある婚活サービスを駆使し、いかに自身の理想とする異性と出会えるのか。

これが”今の婚活”です。

 

しかし、1つ残念なことは、出会いのサービスはかつてないほど増えたのに、結婚率はあまり改善されていないということです。それどころか、恋愛をしたいけれどできていない人にかぎって、「出会いがないと言うのです。

ここに、私たちは今の婚活のあり方に疑問の目を向けるべきです。

はたしてこの原因は何なのか。

次回は今の婚活の問題点とこれからの婚活のあり方について述べさせていただきます。

>>時代の変化に乗り遅れるな!婚活の昔と今とこれから(後編)

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