昨今の男性は、いわゆる「草食系男子」というのがどんどん増殖しているようです。
特に巷で「悟り世代」と呼ばれる今の若者の中には
“彼女はめんどくさいからいらない”
“友達といるよりもひとりでゲームしていた方がラク”
“なるべく人と関わりたくない”
などなど、とてもドライな男性が多いようなのです。
そんな中「悟り世代」ど真ん中のA君が大学2年生の時
同じ大学のラボにいた笑顔が素敵でやさしいSさんを好きになりました。
小中はもちろん、高校時代にも縁のなかった異性交遊。
あの子可愛いな…と思う子はいてもその先の行動の術が分からないA君。
その可愛いな…という感情が「好き」に変わる前にどうせ自分なんて無理だし
好きになってもしょうがない。
早々に自分の気持ちを押し殺すことに慣れすぎてしまっていたんですね。
しかし、SさんはそんなA君の心を簡単に撃ちぬいてしまったようです。
Sさんは誰にでもやさしく笑顔で話しかける女性でした。
彼女が好んで着るふわふわのスカートも彼女の魅力を
さらに底上げしてくれているように思えます。
顔を合わせると会話をすることがどんどん増えていき
自宅への電車同じだったこともあり、ふたりきりで一緒に帰ることもありました。
A君は意を決してSさんへ、人生初の告白を決行しました。
失恋のときの心境 ~A君は何を考え、思っていた?~
A君の人生初の告白は、残念ながら成功することはありませんでした。
恋や愛はもちろん、女性そのものに免疫がないA君。
もちろん、フラれてしまったあとのことなんて想像もつきませんでした。
A君には実はそれなりに勝算がありました。
Sさんは自分のことを好きなんじゃないか?好きとは言わずとも
好意的な感情を持ってくれていることは間違いないだろう、と信じてしまっていたんです。
しかし、前述しましたがSさんは決してA君にだけ特別だったわけではなかったのです。
それどころか男性も女性も関係なく、本当にみんなにやさしい素敵な女性だったのです。
A君はその経験不足ゆえの勘違いをしてしまったんですね。
ここから、A君の地獄の日々が始まります。
彼女に会えるかもしれない下校時間や、夜にした他愛もないLINEのメッセージのやり取り。
それらが180度真逆のものに変わってしまいます。
彼女と顔を合わせるのが気まずい、ちょっと違う道から帰ろう…。
先週はこの時間はこのドラマをみながらLINEしてたっけ…。
何をしても、何を食べても、どこにいても彼女が浮かんできます。
しかし、次の瞬間、もうSさんは隣にはいないし
LINEがくることもないという現実を思い出し、またひとり深いため息をつくのです。
失恋のときにどうメンタルを維持していけば良い?
A君の場合、本当は小中学生~高校生の間に恋愛経験を経て免疫をつけておくことで心のキズは
もう少し浅いものになったのではないかなと思います。
(誰かを好きになること、それだけでもいいのです。)
あとは自分の目を、しっかり外に向け広い視野で物事をみること。
たくさんの人に接していろんな人の考え方や想いを知ること。
スポーツ、旅行、イベントなど自分のまわりのすべてのことに興味を持つことがいいでしょう。
もちろん、早くまた違う人を好きになれということだけではありません。
(もちろんそれがすぐできるに越したことはないかもしれませんが)
しかし、何もする気にならないとひとり、部屋に閉じこもっていても何も変わらないのです。
結局、病んでいてもいいことはないのでは?
失恋をしてしまったあとの「これから」について
失恋の時の気持ちというのは、就活に失敗した時に少し似ています。
履歴書を書いて、面接をして。
一生懸命自分をアピールしたのに企業から届いたのは不採用の通知…。
自分は必要とされていないんだ、あんなにアピールしたのに何が悪かったんだろう。
いえいえ。冷静に考えて下さい。
日本中、世界中に企業や会社は腐るほどあるのです。
それと同様に女性も何十億人存在しているのです。
そのうちのわずか1社、わずか1人に必要とされなかったからといって
落ち込む必要なんて一切ないのです。
病んでいてもいいことはなにひとつありません。
ひとしきり、落ち込んだら気持ちを切り替えて前を向いて
もっともっと自分を成長させて魅力的な男性になってください。
